<メディアサーバーについて>

ブログを更新するのがこんなに大変だなんて…
とりあえず、めげずに更新を続けれたらと思います。

今回は、メディアサーバーについて知ってる範囲で紹介できたらと思います。
と言っても、専門業の人しか触る機会はほとんどないと思いますが

知っておくと「あー、あれでしょ。パンドラでしょ?」みたいにクールに言えます。
まず、メディアサーバーって何ですかい?というところです。

VJなど映像オペレートに携わったことのある方は、ResolumeやMadMapperなどの映像出力ソフトを触ったことがあるかと思います。
が、10年以上前もから(僕が知る限り)イベント映像業界ではメディアサーバー(もしくは、ビデオサーバー)と呼ばれるシステムが使われてきています。

ネットで調べても、これといってまとめ記事にヒットするものでもないので
知るも見るも触れるもあまり機会がないはずです。
僕もこの業界に入って知りました。

個人的には、メーカーが開発した独自の映像ソフトウェアとそのためにカスタマイズしたPCを合わせたセットアップマシンが”メディアサーバー”という認識です。
(また見た目はただのでかいデスクトップPCですが。)

主に、ライブで使用されていて、プロジェクションマッピングの流行もあってか様々な大型案件で使用する機会が増えたように思います。


メディアサーバーは基本的に映像を主体とした
・タイムライン制御から簡易的な映像編集、FX効果の追加
・ライブインプット機能の対応
・複数アウトプットへの対応
・複数台の同メディアサーバーの同期再生
・照明コンソールやその他ハードウェアの制御
などなど様々な機能が搭載されています。

また、3Dのデータをインポートしてマッピング調整できたり
LEDや特殊なレイアウトのマルチディスプレイに映像出力できるような機能も備わっていたりします。

メーカーごとで得意不得意が違ってくるのも特徴かなーと思います。
メディアサーバーは映像をGenerateする能力は長けていません。

映像の管理と同期、出力に特化しているシステムです。
下の動画は、Pandoras Boxというメディアサーバーの紹介動画です。

そして、メディアサーバーを管理するマネージャーソフトが付属していることが多いです。
メディアサーバー単体でも動作するのですがマネージャーはノートPCにインストールして使うことが多く、今はネットワークでソフトウェアやハードウェアを制御することが増え、複数のメディアサーバーをマネージャーPCから制御してオペをします。

マネージャーソフトは、メディアサーバーがなくても事前にプロジェクトを打ち込みできることが多く、ノートPCにインストールしておいて設営終わりなどでホテルに戻ってから修正作業をすることもしばしばあります。
一見、メディアサーバーはResolumeやMadMapperとできることが同じように思いますが異なる点はメーカーがセットアップしているという点が一番大きいかと思います。

知識がある人であれば、自分でシステムを作ってセットアップできるわけですが
(最近では、TouchDesignerでシステムを作っている事例が増えてきていて驚愕ですが。)

やはり仕事で使う分、信頼できるメーカーのものを使いたいわけです。サポートもありますし。その分、めちゃくちゃ高いです。
なので、触る機会のある人や触らざるを得ない人はごく少数なのかと思います。

以下、メディアサーバーの代表例をいくつか紹介しておきます。


Pandoras Box / Coolux Christie
http://www.coolux.de/
Delta Media Server / 7th Sense Design
https://7thsensedesign.com/
Wings / AV Stumpfl
https://avstumpfl.com/
Hippotizer / GREEN HIPPO
https://www.green-hippo.com/hippotizer-media-servers/
WATCHOUT / dataton
https://www.dataton.com/
disguise(旧 : D3)
https://www.disguise.one/en/


僕はPandorasBoxを主に使っていて、大変お世話になりました。
シンプルなUIで信頼性のあるクラシックなシステムかと思います。

他にもいくつかありますが、ここ最近で良く聞くのは
Hippotizerとdisguiseかなーと思います。7th SenseやAV Stumpflのメディアサーバーも聞くようになりました。

最近はどのソフトウェアもできることは同じになってきているので、
シチュエーションのビジュアライズができるかどうかとGUIが触りやすくて操作性が上がるかどうかという点がポイントになってるんじゃないのかなと思います。

また、それぞれにクセもあるので、使っているうちにここが痒いけど手が届かないなーとか見えてくるようになります。
ここでいうビジュアライズはこんな感じです。


今まで、プレビュー用として出力されている映像の確認ができたら良しとされてきたのですがクライアントチェックや打ち合わせ確認用だったり事前に打ち込みできるようにビジュアライズの機能が 求められるようになってきたのではと思います。

個々のメディアサーバーについて紹介したいところですが
長くなるのでまたの機会に少しずつできればと思います。

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