＜イベント映像業界について思うこと＞

ざくっとした表題ですが、これまでの経緯と今の所感をもさっと綴ろうかと思います。

（ブログに不慣れなのであしからず）

僕は、イベント映像業界に4,5年程ステイしていました。

現場の設営本番撤去や映像制作、新しい機材やツールの技術検証、プロジェクションマッピングからインタラクティブコンテンツ制作などに携わっていました。

ちょうどチームラボさんが国内で知名度が出てきていた頃に、この業界に入りました。

イベント映像業界と言っても、かなり大きなくくりになってしまいますが
カンヌ国際広告祭でのライゾマさんによるPerfumeのパフォーマンスなどなどで話題となって今でこそ一般的にも認知もされてきている激アツな業界なのではないでしょうか。
その当時、CMの映像制作プロダクションに入りたかった僕は毎年カンヌの受賞作品をチェックしていたので、Perfumeのパフォーマンスを見たときは衝撃だったのを今でも覚えています。

働き始めた当初、イベント映像っていうのが全くイメージがなく僕にとっては未知の領域でした。
また、勤めてた会社はイベント映像と言っても機材がメインだったので
僕がしたかったCM映像の業界から離れた業界に入ってしまったなと感じていました。

主な業務としては、ショッピングモールやデパートで行われるようなイベントからメーカーの展示会、各種学会、ライブでの映像機材の設営本番撤去までを行っていました。
あまりイメージが湧かないかとは思いますが、裏方の業務です。

具体的に言うとプロジェクターやモニター、スクリーンの設置をしたり、オペレート用のスイッチャーと呼ばれるような機材に映像やら音響ケーブルをガシガシ突っ込んでシステムの構築をしたりなど、例えばあなたがイベントに参加した時に見える、映像が出力されている機材からケーブルを辿ってつながっている元の機材周辺までのテクニカルがお仕事でした。

ただ、ここ数年でも仕事内容に劇的な変化がおきているなと実感してます。

アナログからデジタルへと主流が変わって、新しい映像の仕組みが登場したりハードウェアやパソコンのスペックの向上、ネットワーク連携の標準化、安価で容易に使えるセンサーやガジェットなどによるリアルタイム、インタラクティブな演出…

やること、覚えること、関わる分野が多岐に渡ってきてます。

特にライブやインスタレーションが目立ってきているなと感じてます。
ライブでも、映像も含めたパフォーマンスとしての演出が多くなっているように感じます。

リオオリンピック閉会式の演出はまだ記憶に新しいですね。
（そもそも、ライブや舞台などでは映像は新参者です。）

また、インスタレーションと言っても仮設ではなく、空間演出として設備で導入されることも増えてきました。
イベントなのに設備業務？！と思われるかもしれないですが、実際増えてきています。
そういったイベント映像のノウハウのある会社が設備業界にも求められているのも事実です。

話は少しそれますが、デジタルサイネージやインフォメーションも最近では駅やショッピングモールで見る機会が増えてきましたが、そういったことに関わる機会も増えています。

設備に関しては仮設と異なり、無人で長期的に運用できるシステム、メンテナンス方法などを考えないといけないため、余計に覚えることが増えますね…

そんなこんなな状態の中、イベント映像業界に代理店や映像制作、Webをしていた会社が参戦したり、映像や照明、音響業者も新しい分野の技術習得にこぞって乗り出しています。

インターネット社会になってPCやスマホで離れたコミュニケーションを取るようなな時代になりつつも、それに対してライブ（その場所でしか味わえない空気感）に対する市場も盛り返しているように思います。
（でも、YouTubeやその他SNSによる世間一般の目も肥えてきているので
目新しいものを求められ、また消費される期間も短くなってきています…）

書き始めるとキリがないのですが、こんな感じが今のイベント映像業界（大枠ですが）ではないかと僕は思っています。

そういった時代背景もあってか、僕は恵まれたことに現場から制作まで様々な業務に関わらせてもらいました。

ここまで長々と書きましたが、

・めちゃくちゃ早いスパンでNewテクノロジーが同時多発的に出現して、やることが増えてきてる！大変！

・新しいことをめちゃくちゃ求められている！大変！
・いろんな会社が参入してきていて、正直ジャンルや業界の垣根がなくなってきている！大変！
・楽しい仕事だけではない！泥臭い仕事ももちろんある！大変！
・でも大変だけど、やりきったら楽しい！

ということを伝えたかったんです。（うまくまとめられていませんが）

このブログでは、浅く広くですが映像やプログラム制作から現場のテクニカルまで関わってきたからこそ言いたいことや共有できることなどを紹介できればと思います。

（随時更新予定…！）